2014年10月22日

喜納昌吉 除名処分について党本部に異議申し立てをしました

喜納さんは2014年10月14日、民主党から不当に除名(除籍処分)されました。また、これに先立つ10月7日にはこれも不当に民主党沖縄県連代表を交代するよう指示され、10日までに交代を行わない場合は党本部によって県連の解散が可能とされたため、喜納さんは県連に累が及ぶことを避けるため10日県連代表を辞任していました。

これらの一連の党本部の不当な扱いに対し異議を申し立てるため、
10月21日(火)には党常任幹事会に対して「不服申し立て」を、
10月22日(水)には党倫理委員会に出席して異議を述べ、その後記者会見を行いました。

10月22日18:00~衆議院第一議員会館で行われた記者会見の動画です。


以下は、倫理委員会と常任幹事会に提出した異議です(文面は同じ)。

処分に対する意見  喜 納 昌 吉

平成26年10月14日に行われた第624回常任委員会は私の「除籍処分」を決定したが、以下の通りこれに対する異議を述べる。

異議論旨

沖縄県知事選挙への対応については海江田代表並びに馬淵党本部選対委員長が6月ころより重ねて沖縄県連の意向を尊重することを伝えてきた。
8月7日に行われた大畠章宏幹事長記者会見要旨(8月8日役員室より配信)には、沖縄県知事選挙について大畠幹事長は、「沖縄県知事選挙についても基本的に党本部直轄ではなく、やはり沖縄県連が中心となって対応を協議することであります」とし、後の問いに対しても、「沖縄県連と選対委員長が話し合いをしながら、どうするかを決め
ることになると思います」と答えていた。
8月7日付け「8月5日付文書について」には「沖縄県連に相談することなく、党本部で一方的に県知事選の対応を決定すると言うことはありません」と明記されている。しかし、9月16日に県連が私を擁立する方針を決定するや一転、9月22日党選対委員長は沖縄県連上里幹事長に対し、「沖縄県連常任幹事会の喜納氏擁立方針は党本部方針に反するものであり、これを撤回し自主投票するように」と一方的に指示した。この決定は沖縄県連に相談無く決定しないと言ってきた一連の確認を反故にするものである。

しかもその方針そのものは党役員会並びに常任幹事会で決定した内容ではなく、そのことについての党の意志決定にも重大な瑕疵がある。

以下詳細をたどると、
8月23日、県連は常任幹事会を開催し、県知事選の候補者選定を翁長那覇市長、高良琉大教授、喜納の3名にしぼって検討することを決定し、その内容を書面にて馬淵選対委員長に報告した。
9月11日、上里県連幹事長が上京し、県連が翁長氏、高良氏、喜納の3名に候補者を絞ったこと、翌週にもこの3人の中から1人に絞る予定であることを馬淵選対委員長に報告した。この3名がいずれも普天間基地の辺野古移設に反対する候補であることは馬淵氏も党本部も承知していたはずである。県連幹事長の上里氏は、これらの候補についての意見を馬淵氏に求めたが、馬淵氏は「選対委員長としてはどの候補がふさわしいとか推すべきでないとは一切言わない」と発言、ただ「勝つことに専念してほしい」とし、また党本部の方針に反するのでこれらの候補はいずれもふさわしくないと言うような話も一切無かった。県連はこの話を受けて党本部の方針に従い、9月16日の県連常任幹事会でこの3名の中から勝てる候補として喜納擁立決定へと駒を進めた。

この擁立決定は県連の決定事項であり、県知事選挙の公認・推薦決定権は党本部にあるので、県連はその後党本部と方針を協議する予定であった。
しかしその協議は一切行われず、いきなり9月22日に決定事項として喜納擁立方針の撤回と自主投票の指示がなされた。その際馬淵氏は、県連の喜納擁立の決定を受けとったがこれについて議論はせず、党常任幹事会でも取り上げないと発言、喜納氏が出馬するなら党倫理規則にもとづいて処分するとした。「沖縄県連に相談することなく、党本部で一方的に県知事選の対応を決定すると言うことはありません」という馬淵選対委員長ご本人の言葉に自らが背き、一方的に決めたばかりか、沖縄県連の常任幹事会決定である喜納氏の擁立提案を議論の俎上にも載せない旨の発言は、あまりにも横暴であり県連の存在意義すら否定するものである。

この後県連及び喜納本人と党本部の間で幾度かのやりとりが行われたが、このような党本部の一方的な決定という約束違反の行為に対して合理的な説明は得られなかった。沖縄県連も私も党本部の「決定」のあり方そのものを納得していない状況をお伝えしている中で、10月7日に党は常任幹事会をおこない、一方的に処分だけを強調した点については、これもまた決定について重大な瑕疵があるといわざるをえない。

また、今回の処分に付いての重要な論拠となっている点は、党本部が党の方針である日米合意の推進を堅持するために、この選挙に立候補あるいは支援をしないと言う決定であるが、9月25日以前は党代表を含め、党選対委員長も擁立に付いてのこのような方針については一切述べてこなかったばかりか、この間、党代表や選対委員長が、党方針に背いても目をつぶる、うまくやるようにと発言をしてきた経緯があり非常に重大な問題がある。このような発言は沖縄県連の複数の役員がはっきりと聞いている。
「県連の意向を尊重する」という基本方針を示しつつ海江田代表、馬淵選対委員長はこれらの「目をつぶる」「うまくやるように」という発言を行った。これを沖縄県連は政策が党と一致しなくても勝てる候補を擁立してほしいという方針として受けとめて候補者選びに尽力した。今にして思うと、それらの発言ははじめから沖縄県連と私を陥れるための罠だったのではないかとさえ疑っている。

この一連の期間、明確な党方針を最後まで示さず、優柔不断な発言を繰り返してきたのは他ならぬ海江田代表であり、馬淵選対委員長である。県連はそれに翻弄されたあげく、最後ははしごをはずされたと感じている。
「地方」という事を掲げながら代表自らがこのように地方を翻弄しないがしろにする姿勢は言語道断である。また、沖縄の歴史的背景から思うとき、今回の「処分」は中央のエゴにより沖縄を力でねじ伏せようとする姿勢そのものであり、まさしく琉球処分と重なると申し上げる。

また私に対する処分の理由を9月22日に馬淵氏は「総選挙で勝つために連合沖縄との関係改善を図ることを念頭に擁立作業を進めるように」とした選対委員長の指示に応えなかった点とし連合との関係性が主題であるとしていたにもかかわらず、9月25日に枝野幹事長と面談した際には党の推進する辺野古移設に反対する候補を擁立できないとし、それでも立候補をするならば処分するとして、主題は辺野古移設への反対に変わった。このようにわずか3日の間に処分の理由が全く変わってしまうことはあり得ない話であり、党本部の示す処分理由そのものの信頼性は失われた。まず処分ありきで後付で理由を考え出したと言われても仕方あるまい。

最後に、私の処分理由の中に、立候補表明が「沖縄県民・有権者をいたずらに混乱させる行為であり民主党に対する信用を失墜させる行為である」という一文があるが、全く同意できない。民主党の信用は鳩山元首相が普天間の県外国外移設を取り下げた時点でどん底まで失墜しており、現在もそこから少しも回復していない。これはひとえに日米合意を堅持しつづける党本部の姿勢によるものであり、この姿勢を変えない限り民主党の信用が回復することは決してないだろう。そのことを自覚すらできていない現執行部の現状認識には唖然とするほか無い。またこの問題は決して沖縄だけの事にとどまらない。民主党がこの一件をきっかけとして直線的に信用を失墜し、政権喪失へと至った過去をしっかりと見つめ反省するならば、下野した現在は政策を転換するべきである。日米合意が政権転落のきっかけであったのであれば、それを撤回することは全国で民主党が新しい信用を獲得し、再び政権の座を目指すきっかけにもなるであろう。
私が代表を務めてきた民主党沖縄県連は、党本部の政策転換により地に落ちたその信用を再び取り戻すべく奮闘し続けてきた。日米合意の撤回は沖縄県民の総意に近いものであり、そこを目指さずして信用回復も連合沖縄との修復もあり得ない。このように県民と党本部との板挟みの中でもがく県連の努力を一顧だにせず、ただ切り捨て、力で押さえ込もうという現執行部の姿勢は、地方分権を謳う民主党の大儀に反するものであるばかりでなく、新しい日本を希求して民主党を支えてきた多くの支持者達の思いをも踏みにじるものであり、断固として容認できるものではない。

海江田代表の責任追及

上述のように、私の「除籍処分」には幾多の問題があるが、とくに
・ 選対委員長が行った党本部が一方的に決めることはないと言う約束を自ら反故にしている点
・ 代表も選対委員長も9月25日まで候補者選定にあたって辺野古反対の候補者は擁立できないという党本部方針を明言しなかった。そこで県連は代表、選対委員長のさまざまな発言から推し量ってその意をくむべく候補者選定を行ってきたが、結果的に県連の決定と本部の意向は食い違った。このことを馬淵氏は見解の相違と言う言葉でかたづけようとしているが、この間選定の方針を文書で示すなど明言して事を進めなかった責任はひとえに党本部側にある。
・ 結果として県連と沖縄県民をいたずらに混乱させ、失っていた信用をさらに地に落とした。
・ 指摘したように意志決定の過程に重大な瑕疵がある点
・ 処分の理由が連合との関係性から辺野古反対へと全く変わってしまったことはあり得ないことで、この処分の不当性を良く表している。
などなど多くの瑕疵、背反、責任の放棄、不当な処分などは党規約第33条第一項の「党の名誉を傷つける行為」、党倫理規則第5条第1項「党識に背く行為」及び同条第3項「党の結束を乱す行為」に相当し、これらの責任は海江田代表にあるのでここに代表の厳正なる処分を求める。

また海江田代表は沖縄で民主党が信用を失った理由について驚くほど無自覚であり、県民の声が全く耳に届かない。このような代表を戴いては民主党の信頼回復はままならないことは明かで現に代表就任以来の支持率は全く上がっていない。海江田氏が自ら代表を辞任されることが党再生への最も近道であると、これまで民主党を愛しともに歩んできた同士として申し上げて私の意見を終える。

以上



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Posted by 喜納昌吉 地球に愛を! at 21:16│Comments(1)会見民主党関連
この記事へのコメント
アホ間抜け。
いつも自分の都合のいい立ち位置に立ってんじゃないよ馬鹿野郎。
大体県内移設翻弄させたのは民主党だろ?
二度と表舞台に現れるな老害シャブ爺さん
Posted by バカ昌吉 at 2016年08月26日 00:59
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